Java SNMPエージェント開発ツールキット
WebNMS
Agent Toolkit Java Edition
Java対応SNMPエージェント開発ツール
SNMPエージェント
WebNMS Agent Toolkit Java Editionは、JavaベースSNMPエージェントを開発するための生産性の高い統合開発環境です。ネットワーク環境において、デバイス、アプリケーションなどのリソースは、使用率を効率的に監視、管理する必要があり、SNMPはネットワーク上でリソース管理を行うための標準的なプロトコルです。OEMベンダー、企業内、ミドルウェアISV、サービスプロバイダは、標準的なネットワーク管理コンソールからアプリケーション、デバイスを管理するためにSNMPエージェントが必要となります。
WebNMS SNMP Agent Toolkit Java Editionの統合ネットワーク管理エージェント開発環境は、標準ベースで生産性が高く、開発期間を短縮可能なSNMPエージェント開発プラットフォームを提供します。
主な特徴
- SNMPv1/SNMPv2c/SNMPv3をサポート
- 分散管理環境をサポートするマスタ・サブエージェントアーキテクチャ
- リソースの制限がある組み込み環境に配置可能なJ2ME SNMPv1/v2cエージェント
- SNMP Trap、INFORM Requestをサポート
- 認証、データセキュリティのサポート
- SNMPv3のUSM、VACM、Target、Community、Notification MIBをサポート
- ビジネスロジックを実装するためのルールエンジン。XMLファイルを設定することで、Eメール送信、通知設定などのようなアクション定義が可能
- USM、VACMテーブルを動作中に操作可能なSNMPv3管理ツールを提供
- マルチバーバインド SNMP SETリクエストを処理する際に、原始性を維持するためのロールバック機能をサポート
- 独自プロトコルを利用するためのトランスポートプロバイダフレームワーク
- マスターエージェント・サブエージェント間のハートビートメカニズムであるサブエージェント LinkUp/LinkDownトラップのサポート
- マスタエージェントのSNMP Trap転送機能とトラップフィルタリング機能
- IPv6アドレスのサポート
開発者のメリット
- エージェント開発環境 : SNMPエージェントを開発するための統合漢発環境です。開発者の生産性を向上し、市場投入期間を短縮することが可能です。
- スタンダードアーキテクチャ : SNMP、XMLのような標準技術を使用しているため、標準的な管理コンソールに統合するために様々なプラットフォームを提供します。
SNMPエージェント開発手順
SNMP Agent Toolkitは、統合開発環境を提供しています。
- 開発者は、MIB Editorを使用し、MIBを作成および編集します。
- MIB CompilerにMIBファイルをロードします。
- MIB Compilerを使用し、エージェントを生成します。カスタムコードを追加実装することが可能な基本的なSNMPフレームワーク(スタブファイル)が生成されます。
- MIB Compilerを使用してエージェントをコンパイルします。エージェントの作成完了後、標準的なSNMPマネージャから管理することが可能です。
- ツールにバンドルしているMIB Browserを使用しエージェントのテストおよび確認を行います。
開発したSNMPエージェントは、Javaをサポートするプラットフォームに配置することが可能となり、エンタープライズ管理コンソールとシームレスに統合することができます。
以下の図は、エージェントの開発サイクルを示しています。
SNMPエージェントランタイムアーキテクチャ
以下の図では、SNMPエージェントランタイムアーキテクチャのコンポーネント構成と機能について説明しています。
スタンドアロンSNMPエージェントの各コンポーネント
- トランスポートプロバイダ : SNMPマネージャとSNMPエージェント間の通信を行います。SNMPメッセージを送信するためには、トランスポートプロトコルが必要です。WebNMS SNMPエージェントは、トランスポートプロトコルとして、UDP/IPとTCP/IPをサポートしています。
- セキュリティ : 受信したリクエストを処理するスタブコードへのディスパッチ前に認証するためのモジュールです。認証に失敗したリクエストは、廃棄されます。
- メッセージ処理ユニット : リクエストからデータを取り出し、クエリを処理するSNMPエージェントのスタブコードに振り分けます。SNMPエージェントのスタブコードから受け取った出力は、レスポンスメッセージとしてパッケージングされ、応答が返されます。
- エージェントスタブ : SNMPエージェントが公開する管理情報を保持しています。SNMPエージェントのスタブコードにより、SNMPエージェントと管理されるアプリケーション/デバイス間の通信を可能とします。アプリケーション/デバイスから取り出した情報は、メッセージ処理ユニットに転送されます。
サポートするSNMP標準
WebNMS SNMP Agent Toolkit Java Editionは、以下のようなSNMP標準をサポートしています。
SNMP Version | RFC Number | Description |
SNMP Version 1 |
RFC 1155 |
Structure and Identification of Management Information for TCP/IP-based Internets. |
RFC 1157 |
Simple Network Management Protocol |
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SNMP Version 2 |
RFC 1901 |
Introduction to Community-based SNMPv2 |
RFC 3418 |
MIB for SNMPv2 |
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SNMP Version 3 |
RFC 3411 |
SNMP Framework MIB |
RFC 3412 |
SNMP Message Processing and Dispatching (MPD) |
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RFC 3413 |
SNMP Target MIB and SNMP Notification MIB |
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RFC 3414 |
SNMP User-Based Security Model (USM) MIB |
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RFC 3415 |
SNMP View-Based Access Control Model (VACM) MIB |
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RFC 3584 |
SNMP Co-existence between Version 1, Version 2, and Version 3 MIB |