ソリューション
IPv6管理ソリューション
WebNMSのIPv6ソリューションは、ネットワーク機器のエージェント機能の実装や、SNMP管理アプリケーションの構築、EMS/NMS などのソリューションを提供します。それらのソリューションは、IPv4と併せて利用することで、多くのネットワーク管理のニーズに対応することが可能です。
IPv6とは
インターネットプロトコルの新しいバージョンであるIPv6(Internet Protocol Version 6)は、IPv4(Internet Protocol VERSION 4)の後継として設計されています。
IPv4からIPv6での変更は主に次の通りです。
- アドレス空間の拡張:
IPv6ではIPアドレスのサイズがIPv4の32ビットから64ビットに拡張され、より多くのノードにIPアドレスを割り当てることができます。また、経路表のサイズが大きくならないようにIPアドレスは計画的に配布されます。 - フラグ&プレイ機能
IPv6のアドレスの自動設定機能は、DHCPサーバがない環境でもホストに対して自動的にIPアドレスとデフォルト経路を設定します。 - パフォーマンスの向上:
IPv6では基本的なIPヘッダ部分を固定長にし効率的な転送を行うことで、ルーターへの負荷を軽減します。また将来的に新しいオプションを導入する際に拡張することが可能です。 - フローラベリング機能:
IPv6では送信者が特別な処理を要求している特定のトラフィックフローに属するパケットにラベリングする機能が追加されています。 - 認証と機密性:
IPv6では認証やデータの整合性などのセキュリティ機能や、暗号化機能などの機密性を拡張する機能が提供されています。
IPv6対応ネットワーク機器のエージェント機能の実装
WebNMSのIPv6対応エージェント開発ソリューションにより、IPv6対応したネットワーク機器で稼動するエージェント機能を実装できます。エージェントのプロセスはSNMP
のGet/Setリクエストを処理し、管理マネージャに応答を送信します。
詳細は、WebNMS
Agent Toolkit C Edition、WebNMS Agent Toolkit Java Editionをご参照ください。
IPv6対応SNMP管理アプリケーションの構築
WebNMSのIPv6対応SNMP管理ソリューションは、IPv6対応SNMP機能を持つアプリケーションを構築するためのJava APIを提供します。これらの管理アプリケーションはSNMP
マネージャとして稼動し、SNMP機器の監視や管理を行います。また、このアプリケーションはSNMPのメディエーション機能としても利用可能です。
詳細は、WebNMS
SNMP APIをご参照ください。
IPv6対応EMS(エレメント管理システム)/ NMS(ネットワーク管理システム)
WebNMSのEMS/ NMS開発ソリューションは、IPv6ネットワーク上で動作するネットワーク機器、サーバ、OSS(オペレーションサポートシステム)、その他のサーバアプリケーションの監視および管理が可能です。
例えば、IPv6アドレスを持つ装置を検出し、ステータスポリーング(Ping監視)やSNMPによるポーリング(性能監視)などの障害管理を行うことが可能です。また、監視対象装置からアラームを受信し、障害管理を行うことも可能です。
詳細は、WebNMS Frameworkをご参照ください。
IPv6対応ネットワーク管理エージェントシミュレーション
WebNMSのネットワークシミュレータは、IPv6に対応した仮想ネットワーク管理エージェントを作成し、開発したネットワーク管理システムをテストするためのシミュレーション環境を構築することが可能です。
例えば、NMSやEMSから送信されたIPv6ベースのSNMP/TL1リクエストを受信し、対応したSNMPエージェント/TL1エージェントから応答を返すことが可能です。
詳細は、WebNMS Simulation Toolkitをご参照ください。
OEMおよびサービスプロバイダ向けソリューション一覧
- EMS/NMSソリューション
- MSP向けリモート管理ソリューション
- メディエーションソリューション
- TL1管理ソリューション
- SNMP管理ソリューション
- 組み込みエージェント
- TMF管理ソリューション
- IPv6ソリューション
関連情報
- SNMPとは [用語 意味解説]
- ネットワーク管理とは [用語 意味解説]
- TL1とは [用語 意味解説]
- IPv6とは[用語 意味解説]