SNMP PDUカスタマイズシミュレーション
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Simulation Toolkit
ネットワーク管理エージェントシミュレーション
SNMP PDUカスタマイズ
SNMP PDUスクランブラー(SNMP PDU Scrambler)は、SNMPエージェントシミュレータ/ネットワークシミュレータ上で、SNMPリクエストやSNMPレスポンスPDUをカスタマイズするために使用します。例えば、SNMPリクエストPDUは、エージェントがSNMP PDUを処理する前に、リクエストに含まれるVarBindリストを確認することができます。SNMPレスポンスPDUもカスタマイズすることができます。
例えば、SNMPマネージャが無効なパケットを受信したときの動作をテストするために無効なレスポンスを送信することができます。要件によりカスタマイズできるレベルは様々です。
SNMP PDUスクランブラー(SNMP PDU Scrambler)を使用した共通テストシナリオ
PDUスクランブラー機能により、以下のような共通のテストシナリオを定義できます。
エラーレスポンスを送信するためのSNMP PDUのカスタマイズ
PDUスクランブラーは、エラーレスポンスを送信するためにリクエスト/レスポンスPDUをカスタマイズできます。PDUスクランブラーのsetErrorIndexAndErrorStatus()メソッドは、エラーレスポンスを送信するためにSNMP PDUをカスタマイズします。
SNMPオペレーション実行前にリクエストを確認
SNMPリクエストPDUをカスタマイズできます。例えば、エージェントがSNMPオペレーションを実行する前に複数のVarBindが含まれているかどうかを確認することができます。要件によりカスタマイズできるレベルは様々です。processRequestPDU()メソッドは、リクエストPDUをカスタマイズするために使用します。
ネットワーク上でSNMPレスポンスパケットが紛失してしまったことをシミュレーションすることも可能です。シミュレータは、リクエストを処理しません。もし、リクエストPDUが無効であった場合、updateErrStatAndTerminate()メソッドによりエラーステータスとエラーインデックスを更新できます。この場合、シミュレータは、MIB値を更新しないでレスポンスPDUとして受信したPDUを返送します。
受信リクエストのPDUを廃棄
SNMPマネージャに対してエラーレスポンスを送信する場合、適切なエラーステータスとエラーインデックスを設定したレスポンスPDUに変更します。
全体の遅延
SNMPリクエストに対するレスポンスの遅延を設定するために、Thread.sleep()メソッドをPDUスクランブラーに定義されているprocessResponsePDU()メソッド内で呼び出す必要があります。SNMPマネージャからリクエストが送信され、レスポンスが指定された時間で遅延します。
指定範囲のデバイスに対する遅延
指定範囲のデバイスに対する遅延を発生させるには、snmpPdu.getIPAddress()メソッドにて受信PDUの送信元アドレスを取得します。このIPアドレスが指定された範囲のものであれば、Thread.sleep()メソッドを呼び出します。
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