ソリューション
Autonomous Message : TL1自律メッセージ
Autonomous Message
Autonomous Messageは, ネットワーク機器からの明示的な入力メッセージなしに適切なOSSに送信されるメッセージです。 Autonomous Message は、たとえば次のように使用されます:
- 警告や情報通知の障害イベントのレポート
- ネットワーク機器上でスケジュール化された診断テストのレポート
- パフォーマンス監視データのレポート
- ネットワーク機器のデータベース変更のレポート
- ネットワーク機器状態の定期的なレポート
<header> <auto id> [ <text block> ] <terminator>
ここでの text block はオプションのフィールドであり、その他は必須フィールドです。
Header
Autonomous Message の Headerブロックのフォーマットは次のとおりです:
^^^sid^year-month-day^hour:min:sec
「^」記号は、一つの半角スペース(空白文字)に該当します。
SIDは送信元の識別子、year-month-dayとhour:min:sec はメッセージの日付と時間を表します。
- SID Source Identifier はメッセージを送信するネットワーク機器を特定するための名前を表します。SID はTarget Identifierと同様のものです。
Auto ID
Autonomous Identifierブロックのフォーマットは次のとおりです:
alarm_code^atag^verb[-modifier1[-modifier2]]
「^」記号は、一つの半角スペース(空白文字)に該当します。
- Alarm Code
- Alarm Code はアラームの重要度を表します。次の表に示す4つの重要度の内の1つがイベントの状態として割り当てられます。
Alarm Code (alarm_code) 説明 対応する通知コード *C 重大(Critical)状態アラーム CR ** 警告(Major)状態アラーム MJ *^ 注意(Minor)状態アラーム MN A^ 情報通知(Non-Alarmed)
メッセージCL,NA
アラームを受信した場合、アラームコードがアラームの重要度に対応します。情報通知コードはネットワーク機器上で測定したパフォーマンスデータのレポートなどを行うAutonomous Messageに使用されます。
- ATAG
- ネットワーク機器を一意に識別するAutonomous TAG(ATAG)を含むTL1 Autonomous Message を自律的に生成します。
ATAGは整数値(例:198)であり、メッセージごとに1ずつ増加されます。
これらのATAGはアラーム連携に使用されます。OSSはATAGの値が連続しているかどうかを確認してメッセージが失われていないことを判断します。ATAGが連続していない場合には、OSSがネットワーク機器からもういちど失ったデータを送信するように要求することができます。- 小数ATAG : まれにATAGは、小数の場合があります。(例:198.7)これは、1つの送信元から複数のイベントに対応させるために役立ちます。
- ATAG文字列の長さは、小数点も含めて最大10文字とGR-833で指定されています。
- VMM
- VMMはverb-modifier1-modifier2 フォーマット、またはcommand code を表します。verb はネットワーク機器で自律的に行われたアクションを示します。Modifier 1、2 は、メッセージによって影響を受けるネットワーク機器のオブジェクトを特定、記述するために使われます。
Text Block
Text Block は出力メッセージとペイロードで構成されています。Text Blockは引用符付きライン、引用符なしライン、またはコメントを含みます。
Text Blockのフォーマットは次のとおりです。
((<cr><lf>^^^<unquoted line>)|(<cr><lf>^^^<quoted line>)|(<cr><lf>^^^<comment>))+
「^」記号は、一つの半角スペース(空白文字)に該当します。
- 引用符なしラインは、スペースまたはスペースとコンマで分けられたパラメータ(name definedまたはposition defined)のリストにより構成されます。
- 引用符付きラインは、二重引用符(")を持つテキストです。
- コメントは、ネットワーク機器からOSに送信されるフリーフォーマットのテキストメッセージです。コメントは、 /* で始まり、 */ で終ります。
Terminator
Terminator のフォーマットは次のとおりです:
<cr><lf>( ; | > )
「;」は出力メッセージの終了を示します。「>」はAutonomous Messageに関連したさらなる出力を示し、その他のHeader が続きます。
Autonomous Message のサイズは4096バイト以内です。サイズを超えた場合には、Autonomous Message は同じATAGで複数の応答に分割されます。
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関連情報
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