ソリューション
Input Message : 入力メッセージ
TL1 Input Message はTL1 commandとも呼ばれます。
ネットワーク機器で特定のタスクを実行するために使用します。
OSS(Operation Support System)のGUIやコマンドラインから、送信することができます。
TL1 Input Message, TL1 command のフォーマットは次のとおりです:
<command_code>:<staging_block>:<payload_block>;
Command Code
Input Message のCommand Code パートはネットワーク機器で実行されるタスクの種類を明示します。
VMM(verb-modifier-modifier)とも呼ばれます。
Command Code のフォーマットは次のとおりです:
<command_code> ::= <verb>[-<modifier1>[-<modifier2>]]
- Verb:
- ネットワーク機器で行われるアクションの種類(Input Messageの場合)、またはネットワーク機器で発生したイベントの種類(Autonomous Messageの場合)を示します。メッセージに使用されるverb のリストはリンク先verb の表を参照して下さい。
- Modifier:
- これらはInput Message のオプションの識別子です。Modifier 1,2 は、メッセージによって影響を受けるネットワーク機器を特定、記述するために使います。
Staging Block
Input Message のStaging Block パートはコマンドによって影響を受けるネットワーク機器の正確なリソースを特定するのに役立ちます。
Staging Block のフォーマットは次のとおりです:
:[<TID>]:[<AID>]:<CTAG>:[<generalblock>]:
- Target Identifier(TID)
- 各TL1ネットワーク機器はすべて、機器を特定するためのユニークなTarget Identifier(TID)が割り当てられます。
TIDはOSSからのコマンドがゲートウェイネットワーク機器を通るときに、エンドのネットワーク機器を特定するために使用します。
指定するTID値には次のような規則があります。
- TIDはASCIIコードの文字、数字、ハイフンで制限される最大20文字をとることができます。
- 直行ルートでは、OSSからネットワーク機器に直接コマンドが送信され、TID はnull です。
- 迂回ルートでは、仲介ゲートウェイネットワーク機器を通ってネットワーク機器にコマンドが送信されるので、有効なTID値が不可欠です。
- TIDはネットワーク機器から応答メッセージで返されるSystem Identification Code(SID)と同じにします。
- Access Identifier(AID)
- Access Identifierは、入力メッセージによって影響を受ける、対象のネットワーク機器の内部、または関連したエンティティを一意に識別するための一つ以上のパラメータから成ります。AIDパラメータによってエンティティを指定する代表的な例を以下に示します。
- 階層構造を持つ回路と一般的な装置の部品
- ネットワーク機器データベースの管理者ビューの中の記録エンティティ
- テストセッションとテストアクセスポイント・エイリアス
- Correlation Tag(CTAG)
- CTAGは、入力メッセージと応答、または応答確認を関連付けるために使用し、ネットワーク機器からの応答と入力コマンドとを関連付ける、OSSが生成した整数です。CTAGがなければ、どの応答がどのコマンドに関連するかを特定できません。
- General Block は、ペイロード(payload)を含むコマンドでは必須パラーメータです。
- General Block では、遅延起動パラメータを指定することが可能です。
- 遅延起動をサポートしていない場合、General Block は null になります(2つのセミコロンが続きます。例 ::)。
- Delayed Activation Parameters
- ・遅延起動には、次の3つのパラメータを必要とします。
[ON=]<ORDER NO.>,[DATE=]<DATE>,[TIME=]<TIME>
- Contingency Flag
- ・このパラメータは、1つ以上のAIDが指定されたときに、部分的な成功のメッセージを含むかどうかを示します。
- Indirect Data Retrieval
- ・Indirect Data Retrieval は1つのRTRV メッセージで、管理ビューに連結した1つ以上のデータを取り出すことを指示します。 パラメータRTRVIND=<linked_admin_view>[-<linked_admin_view>]
- Payload Block は0個以上のData Block で構成されます。各Data Block はコロンによって区切られます。
- それぞれのData Block は、コンマによって区切られる複数のデータ要素を含むことが可能です。
- データ要素は、position-defined または name-defined のパラメータです。
- EMS/NMSソリューション
- MSP向けリモート管理ソリューション
- メディエーションソリューション
- TL1管理ソリューション
- SNMP管理ソリューション
- 組み込みTL1/HTTP/SNMPエージェント
- TMFネットワーク管理ソリューション
- IPv6ソリューション
- SNMPとは [用語 意味解説]
- ネットワーク管理とは [用語 意味解説]
- TL1とは [用語 意味解説]
- Input Message
- Response Message
- Acknowledgment Message
- Autonomous Message
- IPv6とは [用語 意味解説]
General Block
General Block は、コマンドがネットワーク機器によってどのように扱われるかを指示するための情報を保持します。
General Block のフォーマットは次のとおりです:
:[[<Delayed Activation Parameters>],[<Contingency Flag>],[<Indirect Data Retrieval Identifier>]]:
Payload Block
コマンドのPayload Block に指定することでネットワーク機器に付加情報を送信することができます。
Payload Block のフォーマットは次のとおりです:
<payload_block>::=[<data_block>{:<data_block>}]